ポルシェ911GT3RボディでタミチャレGTに参戦する為のTT02セッティング&パーツ備忘録
タミヤからポルシェ911GT3Rが発売されました。




フロントドライブシャフトは42300ダブルカルダンドライブシャフト(Mシャーシ)に、カスタマー19803015 Wカルダンドライブシャフト33mmを組み合わせます。
タイロッドはOP1868およびOP1869オープンタイプ5mm強化アジャスターとOP1247及びOP1249アルミターンバックルシャフトを組み合わせ、ボールはOP969ハード六角ピロボールがオススメです。
ステアワイパー側のピロボール下に2mmのスペーサーを入れて、コーナリング時に外側タイヤがややバンプインになるようにして舵角を稼ぎます。
サーボはPowerHDのS15をチョイス。


ラジコン歴は2025年でちょうど30年になるのですが、TT02を組み立てるのは初めて。
2025年のタミチャレGTレギュレーションからポルシェボディ使用時はTT02のみ使用可で、S、SR、SRXなどのリバサスや420サス仕様が使えなくなったのもあり、せっかくならラジコンの登竜門であるTT02ノーマルサス仕様と勉強がてら向き合ってみようというのもあり始めてみました。
もちろんタミチャレGTに参加するからには勝負できるマシンを目指しました!
というわけで完成したTT02ポルシェ仕様
このボディを手に入れた2日後に本町ラジコンタミチャレが開催されたので参加し、幸運にも優勝することができました。
まだ6パックほどしか走らせていませんが、どんなパーツを使ったのか?どんなセッティングで臨んだのかを備忘録として残します。
TT02は発売されてもう10年以上経つのですでに情報は溢れていると思うのですが、
それでも私自身、TT02初心者ということでパーツを揃えるのに色々と苦労しましたので、
最近ラジコン始めた人やポルシェ仕様に興味がある人の参考になると嬉しいです。
本町タミチャレのセッティングシート
バンパーはOP1819ウレタンバンパーXLブラックを採用し大切なボディを守ります。
OP1814カーボンバンパーサポートでボディマウントの軽量化と剛性アップ。
ダンパーは42354TRFビッグボアダンパープラス。
フロントのみダンパーシャフトに2mmのスペーサーをいれて、ダンパーエンドはフロントは短い方、リヤは長い方にして長さを合わせます。
短いエンドは2.7mmのドリルで貫通させておくとシャフトがボールを圧迫しなくなります。
組み合わせるボールは42323TRFダンパー用ショートピロボールナット。
まずはバネレート調査。
曲がるクルマにするためにはフロントをリヤより柔らかくするのが一般的。
このシャーシ(ボディ含む)はリヤヘビーなのと
ロアアームのレバー比が前後で差があまり無いので、各スプリングセットの中でリヤよりフロントを2段階柔らかくする事にします。
ロアアームが短いのでロールが大きくなると予想し、ある程度固めのスプリングが必要と考え脱着を繰り返して車を上から押した感覚で決めました。
選んだスプリングは42306大径ショートスプリング。
フロントはグリーン、リヤはブラックをチョイス。
フロントダンパーステーはノーマル樹脂のままでボディマウントの部分を軽量化でカット。
ダンパー取り付け角度は内側の穴を使用し、
裏のリブを少し削って裏から3×12のビスを入れています。
リヤダンパーステーはOP1947カーボンダンパーステーIIでダンパー位置は外から2つ目。
固定は皿ワッシャーを使って座面の面積を稼ぎズレ防止を狙いました。
なるべく垂直になるようにしました。
アッパーアームはキャンバー調整が可能なOP1874アジャスタブルアッパーアームセットを入れますが、ツノみたいな部分はカットします。
軽量化及びナックルのストッパーが噛み込んでしまうトラブルを避ける為です。
フロントにはOP1559ローフリクションサスボールを入れます。
キャンバーは1.5度に設定。
フロントドライブシャフトは42300ダブルカルダンドライブシャフト(Mシャーシ)に、カスタマー19803015 Wカルダンドライブシャフト33mmを組み合わせます。
スムーズなコーナリングにはダブルカルダンが欠かせません。
ハブは前後共にOP569クランプ式アルミホイールハブ6mmを採用。
フロントデフはOP2047フロントダイレクトカップリングにOP2064フロントダイレクトジョイントカップを組み合わせます。
ロアアーム下面の不要な出っ張りはカットして軽量化及び縁石やパイロン干渉による挙動の乱れを回避します。
フロントロアアーム上面のステアリングストッパーの突起は残しておきます。
アーム類の前後ガタはシムで減らすとステアリングレスポンスが向上しますが、スムーズな動作の為に必ず少しはガタを設けましょう。
タミチャレGTの速度域であればリヤトー角は2.5度あれば十分と判断しました。
上下を間違えないように組みましょう。
ドライブシャフトはOP1623 Mシャーシリング固定式ホイールアクスルにOP500アッセンブリーユニバーサル用クロススパイダー、SP1700アッセンブリーユニバーサル用37mmスイングシャフトを組み合わせました。
OP792でもOKですが、OP1623はCリングでの固定も可能なのと見た目が良いですね。
アクスルのスラストガタも適度にシムで調整しましょう。
キャンバー角は1.5度です。
リヤデフはOP2049オイル封入式ギヤデフユニットにOP2065アルミギヤボックスジョイントを組み合わせました。
オイルは3000番で1.4g入れました。
アルミにすることで重量が1/3になります。
ショートホイールベースになりリヤヘビーになりがちなので、これは入れたいアイテムですね。
リヤは経験上割れる心配はほとんどありません。
OP2066アルミプロペラジョイントとOP1501アルミプロペラシャフトでブレの少ない駆動系を目指します。
プロペラジョイントは前後にガタがあるので、ベベルギヤとリングギヤがどんな状態でも最低限のバックラッシュが確保できる適度な隙間を目指してシムでガタ詰めしておきます。
プロペラシャフトはそのまま入れると回した時にカチャカチャ音がしたので、ダンパーのダイヤフラム上に入れるスポンジを半分に切ってジョイント内に入れてガタ詰めをすると解消できました。
デフはそのまま組むと上下にガタガタなので、ベアリングを圧迫しない程度にテープ等でガタを詰めます。
逆に最初から圧迫してそうな所はカッター等で削っておくと良いです。
根気よく探して処理しましょう。
ロングタイロッド仕様はクラッシュで簡単に曲がると聞いたので不採用。
3×23ビスをシャーシ下から突き出して固定すると強度アップが図れます。
ステアワイパー側のピロボール下に2mmのスペーサーを入れて、コーナリング時に外側タイヤがややバンプインになるようにして舵角を稼ぎます。
フロントトー角は切れ角を稼ぐ為にイン0.5度。
サーボはPowerHDのS15をチョイス。
ハイエンドモディファイドのスピード領域でも問題なく使えるサーボで、スピードがありつつリニアな特性かつリーズナブルというナイスなサーボでお気に入りです。
ホーンはOP1799ハイトルクサーボセイバーセット。
固定にはなるべくメカ側を軽く仕上げたいのでOP1090アルミサーボステー(R)をチョイス。
サーボホーンのターンバックルはフル舵角時に水平になるように取り付けてリニアな特性を目指しました。
純正のままではステアリングの切れ角が少なく単純に曲がらないので切れ角アップ対策として、ナックルのストッパーにあるリブを切り落とします。
ストッパー自体を切り飛ばす方法もありますが、それをやっても上記方法とあまり変わらないどころか、走行中の接触等で内側が切れすぎてナックルが戻ってこなくなる現象が発生するリスクがあるので、この方法がいいかなと思ってます。
これはXでK-papa様がマシンの画像をポストしていたのをじっくり観察して色々理由を調べた結果となります。
K-papa様、ありがとうございます。
モーターにはOP831 DT-02アルミモーターヒートシンクに入っている5mm厚のスペーサーを付けてモーターを前に寄せました。
アンプもなるべく前内に寄せ、バッテリーはスポンジで前外に寄せて前後左右バランスに気を配ります。
それでもリヤヘビーなのでシャーシ前側の側面左右に5gずつ、中央の窪み内に5gのウエイトを貼りました。
これによりコーナリング時のフロント接地荷重が増えて曲がりやすくなります。
ハイエンドでもよくやるセッティングです。
個人的には車軸よりも前にウエイトを搭載するとアンダーステアになる印象があります。
結構変化するので興味がある方は参考にしてみてください。
前後重量配分はこんな感じです。
メインシャーシはノーマルの無加工です。
という感じでまとめてみました。
まだまだこれから煮詰めていく必要はありますが、ポルシェでタミチャレGTに参加するというスタートラインに立てたので、今後はこのマシンをメインにタミチャレを楽しんでいきます。
また、製作にあたり色々とアドバイスを頂きました。
この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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