ヤリスWRCとライキリのボディを空力目線で考察してみました。

ふたつのボディを並べて比較してみます。 
まずはフロントから。
フロントバンパサイドのカナードがヤリスの特徴です。
正面から風を受ける正圧と、サイドへ流れ込む際に強力な渦が発生するので、ホイールハウスの風を引き抜く負圧の相乗効果でフロントのダウンフォースが強そうです。
別体パーツのカナードを付けたらより効きそうですね。
対してライキリは風を外へ飛ばして負圧を発生させるオーソドックスな形状ですが、ヤリス程は飛ばして無さそうなので、ボディ側面の剥離は少なく空気抵抗は小さそうです。
先端のリップの面積は同じくらいですが、
立ちがヤリスの方があるので、下面で渦が発生しやすくここでもダウンフォースが出てそうです。

次にフロントを側面から見てみます。
ノーズの角度はライキリの方がついてるので、風を受けやすいですね。

次にフロントキャビンを見てみます。
明らかにヤリスの方がAピラーが前にいますね。フード後端とウインドシールド下端が圧力が高くなるので、ヤリスの方がより前の方でダウンフォースを得ていそうです。
Aピラーが前にいると横風入力時にフロントのヨーモーメントが発生しやすいので、良く曲がる傾向だと思います。
これがコーナー初期反応が鋭い理由なのかな?

次はキャビン後方を見てみます。
ヤリスは3ドアハッチバックなのでとても重心が高いですね。
その分リヤウイングも高い位置に付いていますが、Cピラーなどで乱れた風を受けるので、ライキリよりL/Dの効率が悪そうです。

次はトランクエンドを比較。
ライキリの方がタイヤ後ろの平面が広いので、横風をしっかり受け止める形状になっています。ウイング翼端板やウイングステーと相まってリヤの横方向への安定性は間違いなく高そうです。
バンパサイドも丸みがなくキャラクターラインがはっきりしており、プリウスの様に風がしっかり後方へ飛ぶので風の巻き込みが少なく空気抵抗は小さそうです。
ヤリスはバックドアが寝ていたりリヤコンビランプ付近が凸凹しているので、とても風が乱れていそうですね。

最後は後ろから比較します。
ヤリスの重心の高さがよくわかります。(笑)
ヤリスのウイングは見た目はイカツイですが、幅が狭いのと深さもそんなにないので、レーシングウイングIIよりはダウンフォースは劣りそうです。
ヤリスはリヤバンパの切り抜きが無いので、ボディ内の風の抜けが悪く空気抵抗やダウンフォースが悪いのは間違いないです。
ここの抜けはリヤの安定性にかなり大きく影響するので、ライキリの強みですね。

こんな感じでダラダラ考察してみましたが、所詮30km/h程度しか出ないので、空力の影響はぶっちゃけそんなにないかと。(笑)
それよりもタミチャレは重量と重心の方が影響が大きいと思います
あ、速ツーは別ですよ。あれは空力メチャ大事です。

重量も比較しました。
ライキリは110g(メッシュ補強あり)
ヤリスは134g(メッシュ補強なし)

24gも差があってリヤウイングが重くて高い位置にあるので、路面グリップが良ければ間違いなくライキリの方が良いのは目に見えてます。
ですが、走っててワクワクするのはヤリスなんですよねぇ。

こんな感じでラジコンは好きなボディで走るだけでなく、ボディの特性を比較したり妄想したりするのも醍醐味ですね。

ここまで読んでくれた方、お付き合いありがとうございました。

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