バネの計測方法を見直して再測定しました。

前回スプリングレートゲージで測定した結果がイマイチだったので、何かいい方法はないか考えてみます。

バネはどうしても垂直に立たないので、特に初期の縮み始めとプリロードを掛けた時の座りが悪く値にバラツキがありました。

対策としてはこんな風にしました。
もともとゲージについていたパーツをバネの下に置き、バネの傾きを吸収させました。
また、0.5mmの初期プリロードを掛けた状態を0点にすることで、ある程度のバラツキを抑えることができました。

というわけで気になっていたバネを再測定してデータをまとめました。
ハイエンドツーリングカーで主に使用されるバネとタミヤバネを計測しました。
ストローク量は実際に走行中に使われる範囲にしました。
各メーカーのバネレート平均値です。
アクソンのHLS2.6が思っていたよりも柔らかく、ヨコモのバネが同一レートでは一番固かったです。
ヨコモの2.6でもショートの方が少しやわらかいです。同じ線径と巻き数なので、全長が短い分ピッチが小さいのが要因かな?

各メーカーのバネレートです。
タミヤのバネはレートがほぼ一定で安定してます。
同じアクソンでも、HLS2.6はかなり初期が柔らかく、右肩上がりなのでプログレッシブのような特性ですが、HLS2.65は初期固く後半柔らかいという結果で一貫性が無いですね。
ヨコモとSMJは同じような特性ですが、初期だけはSMJはなぜか固かったです。何回測り直しても同じでした。

あまり手持ちが無いプログレッシブバネのバネレートです。
ヨコモの2.4-2.9は表記のレートよりもはるかに柔らかかったです。
リニアスプリングよりも右肩上がりですね。
でもなぜかアクソンHPSだけリニアです。

タミヤバネのバネレート平均値です。
ショートスプリングはホワイトだけ突出して固かったです。
ショートⅠブルーとショートIIゴールドがほとんど変わらないのも意外でした。
最近メジャーの大径バネはブラック(ミディアム)が突出してます。
他メーカーの2.6相当くらいのレートです。
タミグラやタミチャレでは見かけないですね。

タミヤばねのバネレートです。
全体的にほぼ一定ですね。
ショートIIホワイトが初期固く右肩下がりの特性で、大径グリーンよりは固く、レッドよりは柔らかいです。
タミチャレではよく前後大径グリーンのセッティングが見られますが、リヤの踏ん張りが欲しい時にレッドにすると安定します。
しかし少し硬すぎる印象を受ける時があるので、そんな時にホワイトが使えるのかもしれませんね。
レバー比との兼ね合いもありますが、今度機会があったら使ってみようかな。

まだまだ測定バラツキは大きいですので、本来はN数をかなり増やさないといけないのですが、この計測器ではかなりしんどいです。w

でもある程度それぞれのバネの立ち位置と特性は見れるので、今後のセッティングを楽しむための良いデータは取れたと思います。






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